高齢母の健康診断
認知症の母は施設に入居しています。
様子を見てくれている施設の方によると、不調は見られないということです。食事量は管理されていると思われますが、コロコロ太っているようです。遺伝を感じます。
母は昔からコレステロール値が高く、薬を飲んでいました。
結石で手術したことはあっても大きな病気はなく、認知症になってからは癌検診は受けていないから体の中がどうなっているかは分からないけど、不調は無いとのこと。
もし、癌などが見つかっても手術・治療を自分の意思で選択出来るわけではありません。訳もわからず手術を受けるなんてできないですもの。
今、入居している施設で看取りまでお願いしたいと思っています。
そんな高齢母ですが、最近の健康診断で肝臓の数値が悪いとのことで、精密検査を希望するか家族の意見をと連絡いただきました。
高齢母の投薬治療
母は少なくとも30年はコレステロールを下げる薬を飲み続けています。
私は父が亡くなって以降、高齢者への治療についてぼんやり考える事があり、母の薬のことに不安は感じでいました。
薬剤を飲み続けることは普通のことなのか?メリットよりデメリットが上回ることはないのか?そんなことを考えてしまいます。
私は20代、体重が50キロ代でもコレステロール値が高いと言われました。
母も姉も同じ。
↑の条件で数値が高いなら遺伝的に高いだけでは?と楽観することにしました。
こういう数字が悪いことで一度投薬治療を始めたら、一生続けなければいけなくなると母のことで怖くなったのです。
積極治療と他の選択肢
コレステロールが高いことで動脈硬化による脳梗塞、心筋梗塞の危険があるらしい。
年齢が上がったから、気をつけなければいけないだろうけど、
同時に、流れに身を任せてもいいのでは?とも思っています。夫より長生きしようと思ってるけど、とにかく生きていたいというのも違うかなって。
楽しく幸せを感じで生きていたいのです。
前にも書いたけど、父に癌が見つかっても亡くなるまでの治療を見ていて、辛く苦しかったと思う。
治療しなければ余命6ヶ月。標準治療をしても、癌が見つかってから4年で亡くなりました。
このことから、結果論だけど、あのとき治療を選択しなかったらどうだったかを考えてしまいます。
抗がん剤治療、胃のほとんどを摘出し、転移するたびに抗がん剤、放射線治療と続き、病気が見つかってから苦しいばかりだったのではないかと思うと悲しい。
もちろん治療して完治して、良かったという人がいることは分かってる。
だけど、年齢、状況、病気の種類・度合、どんなふうに生きたいか、人それぞれなのだから積極治療はしないという選択(権利)があることを認めて欲しい。という気持ち。
今でも権利は認められてるだろうけど、病院では治療一直線でした。
医師は完治の可能性があると思って治療をすすめたのか、それは分からない。
ただ、癌にかかれば積極治療するのは当たり前、早期発見早期治療すれば9割が治る、その一面ばかりが目につきます。
治療による体力低下で生活の質が下がるリスクを考えて、癌を持ちながら生活する選択肢もあってほしい。その選択を受け入れる環境が整ってほしい。
治療により助かった人には理解し難いことかもしれない。こんなことを発信して手遅れになったらどうする?って思われるかたもいると思う。
反対に、私と同じように思ってる人もいると思うのです。自分で選択したい。選択するためにも色んな情報がほしいって。
母の精密検査は見送ることにしました
きょうだいで話し合って、母の精密検査は受けないことにしました。
不調が無いように見えると施設のかたはおっしゃっていますが、年齢相応に病気があるかもしれません。
病気を見つけても、手術や副作用の強い投薬治療はしてほしくありません。辛いだけでしょうから。
それなら、わざわざ病気を見つけることはない。自然にまかせよう。それでもしものことがあっても、仕方ないじゃない。ってことになりました。
母は認知症だから、積極治療はしません。
高齢になればなんらかの病気は持っていると思う。それを見つければ治療したくなるのは人情ですよね。でも、病気を見つけず自然にまかせてもいいのではないかと、母を見て思うのです。
それぞれの選択を尊重できるようになればいいなって思ってて、どうしてか健康のことや病気のこと、治療について考えるとモヤモヤしていました。
多分、同調圧力こわいってことです。
コロナ禍の同調圧力、酷かった。
癌は早く見つけて早く治療するもの。これにも同調圧力を勝手に感じてしまっていたからモヤモヤしてたのだと思います。
お読みいただきありがとうございました!
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